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命に関わる船舶内の映像配信を
10年にわたり支え続ける
サードウェーブの「AVシステム」

有限責任事業組合エーアイエス・ライブ・ジャパン

  • AVシステム
  • HDMIエクステンダー
  • HDMI分配器

課題

船内の様々な規格のディスプレイを接続し映像を映したいが、設定と確認作業が困難。さらに、船舶は電圧が不安定で振動もあるためAVシステムには高い堅牢性が必須

ソリューション / 解決

サードウェーブがお客様の要望に沿ったシステムを提案。ほとんどの機器が接続可能、かつ故障が少なく堅牢な「AVシステム」を提供

船員の命にも関わる船舶のAVシステムなので、丈夫で故障が少ないサードウェーブの製品を使い続けています。

エーアイエス・ライブ・ジャパン(以下、AIS Live Japan)は、サードウェーブの「AVシステム」を利用し、船舶向けにレーダーや海図システムなどの各種映像を船内各所に配信する仕組みを提供している。AIS Live Japan 職務執行者 小川兼司氏に話を聞いた。

船内各所に設置された様々な機器を接続しての映像配信は非常に手間がかかり困難であった

AIS Live Japanは、船舶向けにレーダーや海図システム、カメラ映像のためのハードウエア/ソフトウエア、それらを操舵室や船室などで見るためのAVシステム、ネットワークなどを構築、提供している。安全な航行のため、操舵室やエンジン室など船内要所を確認できる映像が不可欠となっており、そのためのシステムが求められている。

AIS Live Japanはこれらを既存の船舶に設置することがあり、その際に大きな課題があった。既存の船舶は既に様々な時期の多様な機器が設置されており、それらをつなげて映像を配信するのは非常に手間がかかり困難だったのだ。小川氏は、「船内各所に映像を配信するシステムでは、送信元のハードウエアと配信先のディスプレイが離れています。そのため、送信元で設定して配信先で確認。映らないと戻って設定をやり直すといった作業が必要で、非常に大変でした。もっとスマートにできないかと検討を始めました」と語る。

エンジニアの質の高い対応・提案力を評価しサードウェーブのAVシステムを採用。多様な仕様に適合し堅牢性の高いシステムを実現

AIS Live Japan事例設置状況1

操舵室のモニターの下に格納された延長元となるHDMIエクステンダー。この操舵室から各船員室などに海図や船外カメラなどの映像が伝送される。

このような課題を解決すべく、10年ほど前、サードウェーブに相談。その結果、要件を満たす、様々な機器が接続可能なAVシステムを提案された。小川氏は、「機器も良かったのですが、なにより相談したエンジニアが優秀でした。ほとんどの機器が接続可能なAVシステムができました」と評価している。以来、システムを構築する際は、サードウェーブの「AVシステム」を利用するようになった。

その後、規格の標準化が進み、同様のAVシステムがより安価に入手可能になった。顧客からのコストダウン要求もあり、一度他社の安価なAVシステムを使ってみたが、問題があった。船舶は電圧が不安定になりがちで、振動もあり精密エレクトロニクス製品には過酷な環境だ。そのため、安価な製品では故障が増大。結局これまで通り、サードウェーブのAVシステムを利用することとなり、現在(2022年2月)まで変わらず使い続けている。

船舶で稼働するAVシステムは、船員の命にも関わるため安定運用が極めて重要だ。小川氏は、「船員の命にも関わる船舶のAVシステムは、安定運用が極めて重要です。サードウェーブの製品は丈夫で故障が少ない。その実績と信頼を評価し、使い続けています」と語る。現在、AIS Live Japanが構築するAVシステムは、HDMI分配器「CPRO-2E/4E/8E」とエクステンダーの「CH-507TX/RX」を利用している。

CPRO-2E製品本体

CPRO-2E/4E/8E

CH-507TX/RX製品本体

CH-507TX/RX

AIS Live Japan事例設置状況1

操舵室の階下にある、映像の延長先となる船員室。延長先からもリモコン操作で映像の切り替えが可能だ。

船舶は発注から完成まで、通常2~3年かかる。AIS Live Japanは発注段階から関わり、完成の1か月前頃までに仕様を決定し。1か月ほどでシステムを構築する。小川氏の悩みの種は、スパンが長いため完成時の技術動向が明確でないことだ。「仕様は直前に決めるようにしています。ただ、そのため発注のタイミングが難しい。必要な時に欠品にならないよう、なるべく在庫を切らさないようにしています」(小川氏)。

AIS Live Japanは、船舶内の各種映像システムとそれらの映像を船内各所に配信するAVシステムを通して船舶の安全な航行を支えていく。最後に小川氏は、「これからも現場がより安全になるシステムを提供していきます」と語った。

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